2011/06/21

2011/06/18

「そしてある日、あなたの中で何かが死んでしまうの」「死ぬって、どんなものが?」彼女は首を振った。「わからないわ。何かよ。東の地平線から上がって、中空を通り過ぎて、西の地平線に沈んでいく太陽を毎日毎日繰り返して見ているうちに、あなたの中で何か がぷつんと切れて死んでしまうの。そしてあなたは地面に鋤を放り出し、そのまま何も考えずにずっと西に向けて歩いていくの。太陽の西に向けて。そして憑か れたように何日も何日も飲まず食わずで歩き続けて、そのまま地面に倒れて死んでしまうの。それがヒステリア・シベリアナ」僕は大地につっぷして死んでいくシベリアの農夫の姿を思い浮かべた。


22歳の春にすみれは生まれて初めて恋に落ちた。
広大な平原をまっすぐに突き進む竜巻のような激しい恋だった。
それは行く手のかたちあるものを残らずなぎ倒し、
片端から空に巻き上げ、理不尽に引きちぎり、
完膚なきまでに叩きつぶした。
そして勢いをひとつまみもゆるめることなく大洋を吹きわたり、
アンコールワットを無慈悲に崩し、
インドの森を気の毒な一群の虎ごと熱で焼きつくし、
ペルシャの砂漠の砂嵐となってどこかのエキゾチックな城塞都市を
まるごとひとつ砂に埋もれさせてしまった。
みごとに記念碑的な恋だった。


2011/06/15



















新しいos入れたら、イラレのサムネイルが開かずにみれる!
嬉しい! 

一眼の単焦点レンズ、無期限に借してもらった!
やったね、物撮りも撮影も綺麗にできるよ


みみっちいのは嫌いだよ!
エウレカだいすき